秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「えっ…? ドイツ語どこで覚えたの…?」


『…ねえ、バカなの? なんなの?』


『マヒロはどうなってもマヒロってことでしょ…』


まあこいつのことだから本気で言ってんだろう。

なんせ真裕だからな。


「おいおい、いつまでもボケてねェで早くしてやれよ。泣いてんぞ」


「シュンだΣ いつの間にΣ!」


これまた本気で今気付いたらしい真裕は、初めて俺達のほうを見た。


『や、やっほーマヒロ』


「メイリーだΣ」


『見せて見せて見せて見せて!! 赤ちゃんみーせーてーっ!』


「ハディだΣ」


『久しぶりマヒローッ♥ おめでとうおめでとうついにママなのね!』


「リジュだΣ」


『すげー! ほんとにいるよ。見ろよシュン』


「アッシュだΣ」


いちいち反応しては、寄ってくるやつらを凝視する。

相変わらず面白ェ。


「んにゃっ……にゃっ…あぁぁぁ!」


「泣き叫んだΣ」


『可愛いーっ♥! マヒロそっくりなんだけど!』


『ねえねえ今なんで泣いてんの?』


イマイチ状況を把握しきっていない真裕に、こいつらは質問攻めを始めた。