秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


『マヒロの声!』


嬉しそうにそう言うと、メイリー達はぞろぞろとまたも勝手に入っていった。


…まあ俺もまったく遠慮はしてねェがな。


「はいはいよしよしごめんね。どしたの目醒めちゃったのー? しょーがないねーでもパパおねんねだから、あっち行こうね♥」


そんな真裕の声とともに、完全に開けっ放しになっていた一つの扉から真裕が出てきた。


「あれっ琥珀どうしたの? …あ! こら紅葉ーっ梨音ちゃんいじめないの!」


「んふえっ……」


「ああっΣ よしよし泣かないの! 怖くないから…ごめんね」


赤ん坊をあやしながら、喧嘩する犬達を諫める姿を見て…俺達はぽかんと立ち尽くした。


「あっそうだ! 朝ご飯食べるの忘れてた! せっかく坂本さん持ってきてくれたのに……」


『ま……マヒロ?』


「え? 誰か呼んだ? 今忙しいから後にして。とりあえず先に真愛に…………」


―し…ん……


「……え? 今の誰? ……はっΣ!! 真愛あなたがΣ!?」


『いやんなワケあるかいッッΣ!!』