―――……
翌日。
やはり熱を出していたかえくんは寝込んでしまい、朝の十時になっても起きては来なかった。
「よく仕事行って学校行ってまた仕事しようとしてたよね」
半分寝ている状態のかえくんの熱を測りに来ると、37.7℃。
昨日の夜はカッと上がったのだけど、今朝は少し下がったみたい。
「かえくん起きられる? お薬飲める?」
「あぁ…」
上半身を起こすかえくんの背中に手を添え、薬と水を差し出した。
「今日はちゃんと寝とくのよ。治るものも治らなくなるんだから…」
「分かった分かった」
「うつってもいけないし、真愛は向こうの部屋に移すから寝られるしね」
ベビーベッドがローラー付きで移動できてよかった。
こういうときに便利なのねー♥
『んっぎゃあぁっ! んにゃああっキャーーッ!』
「あらやだガン泣き。じゃ、かえくんちゃんと飲んで寝とくのよ。…はいはいはい待ってね真愛ー!」
「……成長したなぁ…」
やーねもう今日も忙しいわぁ。
ぱたぱたぱた…と今度はベビーベッドを移動した子供部屋へと駆けつけた。

