秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


―――……

翌日。

やはり熱を出していたかえくんは寝込んでしまい、朝の十時になっても起きては来なかった。


「よく仕事行って学校行ってまた仕事しようとしてたよね」


半分寝ている状態のかえくんの熱を測りに来ると、37.7℃。

昨日の夜はカッと上がったのだけど、今朝は少し下がったみたい。


「かえくん起きられる? お薬飲める?」


「あぁ…」


上半身を起こすかえくんの背中に手を添え、薬と水を差し出した。


「今日はちゃんと寝とくのよ。治るものも治らなくなるんだから…」


「分かった分かった」


「うつってもいけないし、真愛は向こうの部屋に移すから寝られるしね」


ベビーベッドがローラー付きで移動できてよかった。

こういうときに便利なのねー♥



『んっぎゃあぁっ! んにゃああっキャーーッ!』



「あらやだガン泣き。じゃ、かえくんちゃんと飲んで寝とくのよ。…はいはいはい待ってね真愛ー!」



「……成長したなぁ…」


やーねもう今日も忙しいわぁ。


ぱたぱたぱた…と今度はベビーベッドを移動した子供部屋へと駆けつけた。