秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*



――真裕サイド――


「よーしよしよしいい子ねぇー♥」


二週間毎日していると、おむつを替えるという作業にもだいぶ慣れるものだ。

このあたしにできるのだから、きっと誰にでもできるんじゃないかと思う。


「自分で言ってて悲しくならないのか?」


「ううん特に。…野木さんもう窓閉めていいよー」


車の中なので、窓を開けてもらっていた。

終わったからもういいよね。


「かえくん大丈夫?」


車に揺られて十数分。

気が抜けたのか、かえくんは心なしかぐったりした様子で目を閉じていた。


「ん……」


「大丈夫じゃないって! どうする真愛っ」


ぺたっと首筋を触ってみるといつもより熱い。

やっぱり熱があるんだわ。


「体壊したら元も子もないんだから、無理しないのっ。分かった?」


「あー…」


「真愛に対する扱いともはや一緒じゃん」


「同じくらい愛してるってことよ♥」


「いやそれとこれとは別問題だろΣ」


素直に返事したかえくんに満足し、今日明日はゆっくり休ませられると思っていた矢先。

翌朝あたし達を待ち受けていたのは、到底休める状況ではなかった。