秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「真愛ちゃんって言うんですか?」

「そうでーす」

「ママに似てますねぇ」

「やぁだママだなんてキャーッ♥♥」


「…奥さん、変わってるわね」


「…まあな」


真裕と咲乃とやらはどうにも波長が合うらしい。

楽しそうに真愛を囲んでキャーキャー言っていた。


「初対面の人間にあんなに懐くの珍しいな」


「いや犬かΣ」


そうしているうちに、真愛の自慢は終わったらしい。


「さーてパパを連れて帰りましょうねぇ真愛ちゃん♥」


そんなセリフと共に車に押し込まれた。


「さ、ユウキも早く乗って」


「パパって言葉超似合わないね」

「結美ちゃんったらー」

「いやぁでも確かに似合わねーよ」


「大変お騒がせいたしましたー。失礼いたしますわ♥」


「あっ、は、はい」

「あっどうも…」

「真愛ちゃん見せてくれてありがとうございました!」


「ちなみに主人は明日はお休みさせていただきますねー」


俺から見えているのは背中なのに、その言葉にある棘と、背中からも感じるオーラで『分かった?』と強く言われているように感じた。


そして真裕は軽く頭を下げると車に乗り込み、「野木さーんおうちー」と言った。