本当に今気付いたという表情で連中を見る真裕。
目を丸くして凝視した。
「本物!?」
「わーっわーっ真裕ちゃんだぁ…♥」
「すげー…」
「お友達?」
「いーや」
「即否定してやんなよ」
別に俺は友達のつもりはねぇ。
「つかお前真愛はどうした?」
「そこにいるわよ」
そう言って後ろを指差す先には、ギリギリになって買った新生児用のベビーカーがあった。
「これ持ち手引っ込めたら車に乗るんだもの。なんて便利かと思って早速使っちゃった♥」
「娘さん!?」
「みみみ見たい!」
「は、はあ…」
「可愛いぃぃ…♥」
「あらありがとうございます♥」
「ほんとにいたんだ…娘…」
いやなんでそんな嘘を世界中につかなきゃなんねんだよ。
すっかり怒りも収まり……というより、忘れ去っている真裕は、初めて人に真愛を見せて上機嫌。
正直安心した。

