二度見どころの騒ぎじゃない。
なにやってんだあいつ…?
即座に早足で歩み寄った。
「え…? マジで助けるの?」
「やっぱり熱があるんだよっ…」
「咲乃、それもなかなか失礼だぞ」
「だって女の子助けるようなキャラじゃないじゃない!」
『君日本人ー? 違うの? 可愛いねー』
『なにしてんのこんなとこで。ヒマだったら俺達とどっか行こうよー』
どうやらフランス語でまくしたてている。
その男達の合間から見えるのは。
『どけ』
『あー? ……ああ!?!?』
「あ! かえくぅんっ」
…困り果てた様子で泣きそうな顔をしている、俺の真裕だった。
『てめぇら誰に声かけてんだ』
『ほしっ…ほしのかえでっ…!?』
『え"っ…てことはまさか…』
突如青ざめて真裕を見ると。
『ももも申し訳ありませんでしたあぁぁっ!!』
『命ばかりはお助けをぉぉぉ!!』
…と叫んで逃げ去って行った。

