ノックもせずにガチャリと入ってきた無礼者は、当然のようにユウキだった。
「無礼者て」
「珍しいじゃん。寝過ごした?」
「そーなのよこの人体大丈夫だと思う?」
「いや、俺に聞かれても…」
「終わり。行ってくる」
「はやッΣ 何も食べないの?」
「あー…食欲もないし、いい」
そういえばちょっと顔色がよくないような…。
やっぱり無理してるんだわ。
「ね、かえくん今日休んだ方が……って行きやがったΣ!! ああっ無情にも閉まるドア……」
「…今子供抱いてる姿に急に違和感が増した」
「どういう意味だコラ。あんたもさっさと行かんかいっ」
「はいはい」
がるるっとユウキを追い出した。
「……パパ心配ですねぇ」
真愛にそう語りかけたけど、「んんーっ…」とぐずるだけだった。
「お腹すいたの? ちょっと待ってね」
「わふっ…」
「琥珀……そっか。あなた達のご飯もまだだったわね」
いやーんもう。
ママって大変♥

