秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「あんた達あり得ないくらい冷静だな…」


「そりゃ慣れてるもの。ユウキこそ冷静じゃん?」


「そうか?」


大体、この二ヶ月が不思議だったのよ。

かえくんの無事といい、あたしの妊娠といい、色々あったのに驚くほど静かだった。

今までなんて何もなくても騒々しいときだってあったのに。

平和なんて長続きしないものよねぇ…。


「普通はお前の言う平和とやらが日常なもんだがな」


「あら、これからはあたしの日常があなたの日常よ❤」


……。


「……え、すてきじゃない!?」


「はあ?」


「なにが」


だって…!


「だって“人生を共にする”みたいな言葉ですてきじゃない!? あたしって天才!」


「意味わかんねぇよΣそしてなんだその自画自賛Σ」


「ふっ…いい奥さんもらったなあ?」


「わざとらしいんだよなんだそのにやけ顔は」


わ…! 我ながら頬の緩む一言だわ…!


「ハア……」


そう…。

共に人生を歩むと決めた二人……同じ日常を送るのだ。

そしていつしか、それぞれの日常は二人の日常に…!


「分かったから座れ。興奮しすぎ」


「やだなあ落ち着いてるわよ!?」


「いやいや目。太陽バリに輝いてるから」