しかも察するに、なんの説明文もなく写真のみを送りつけたらしい。
シュンのなんとも冷めた「おめでとさん」の一言以外は、すべて事実確認だった。
「あのさ…せめて一言添えようよ」
「添えたところで結果は同じだろ。こうなってるって」
「いやまあそうだけどさ」
えー…ここは事実報告をしといたほうがいいのかな?
あ、でもさっき父様が自慢してたしな…。
それに対して集会的なことをするみたいなこと言ってたしな…。
「まいっか♥」
「あんたらがそんなだから俺が教えてやったんだよ」
「あら。かえくんたらいつの間にか電話切っちゃって」
電源ごと切ったのか、それ以降鳴る気配はない。
彼らしい冷酷な行為だ。うん。
「冷酷だとコラ」
「いやーんパパがママをいじめるぅ」
はー…♥
いつかはかえくんもパパって呼ばれて、あたしもママって呼ばれるようになるんだ。
「……えへへへへへへ」
「あんまその声聞かせてやんなよ」
「いや失礼かΣ」
「真愛たぁーん♥かわゆいかわゆい僕の孫♥」
「んえっ…」
「起こすなァッ!」
「じゃ、俺戻る」
「お前も咬みつくなって」
……こうして、あたしの妊婦生活は幕を閉じ…そして、お母さん生活が始まるのだった。

