真愛。
大切な、大切な、宝物。
「おかーさんがんばるぅ♥」
「つーか泣き方……猫?」
「いや赤子Σ! あたし、猫産めませんけどΣ!?」
――パシャッ
「Σ ユウキいつの間にΣ」
え、しかも…今パシャって…。
「いや、あんたらどうせ誰にも報告してないだろうと思って送ってみた」
「え?」
報告……。
「……WOW」
「つーか真裕じゃん。生き写しじゃん。そっくりじゃん」
「可愛いでしょ♥」
「将来こうなんのか……かわいそうに」
「なんだとこらΣ」
――ピリリリリ
――ヴーッヴーッヴーッ
「…え、なに急にあっちこっちから…」
あたしのとかえくんのとユウキの。
今ここにあるすべての携帯が、ほぼ同時に鳴り響きだした。
あたしの携帯には次々メールが届き、かえくんとユウキの携帯にはメールや電話がきているみたい。

