秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


え……。

父様が…?


おもっきし不安。

なのでそれを全面に出してみた。


「なにその顔。楓くんまで」


「いや……」


「言っとくけどね、お前の名前だって、私が決めたんだぞい」


「……え"ー……」


「なんだその嫌そうな反応は」


別に? 別に?

あっ、大事なことなので二度言いました。


「まあ聞きたまえ♥」


「手短にね」


「分かった! ……いやおいΣ」


泣き止んでうとうとしかけている娘を抱いて、小声で会話。

なぜだか頭を寄せ合っているあたり、あ、親子だななんて皮肉にも思ってしまった。


「あのね…真裕の真に愛で、真愛(まちか)ってい…」


「却下」


「なぜΣ!? 全部聞く前から!?」


「いやだって…真実の愛…って名前…」


「まあまあ聞きなさいよ。…ほら楓くんも」


「いや、聞こえてるんでそのままどうぞ」


「おお、そうかね」