ニヤニヤしながら言ってきた結美に言い返し、そのまま立ち上がった。
「もー結美ちゃんたら……じゃあねユウキくん」
「明日も来いよー」
「いや俺別に休んだことないだろ」
それはあれだ。
今度楓に言え。
……ああ、毎日言ってたな。
「いや、言う相手がいないから代わりに…」
わけの分からないことを言う春樹を背にし、教室をあとにした。
あ…野木さん来てくれてるかな…。
真裕はああだし、楓はいないし……忘れられてたりして。
「お帰りなさいませユウキ様」
「あ……すいませんΣ」
「は?」
「あ、いや…」
いつも車が止まっているあたりで考えていると、ちょどいいタイミングで野木さんに頭を下げられ、吃驚するとともになんとなく申し訳なく感じた。
「どうぞ」
「どうも…」
後部座席のドアを開けて促され、ぎこちなく乗り込んだ。
どうにも、この扱いには慣れない。
そしてそれから車に揺られながら、帰ったらもしかして一人増えてんのかな…なんて想像をした。

