本当かよ…。
この結美って女は若干怪しい。
ぽろっと言ってしまいそうだ。
…一割ほどの悪意を持って。
「失礼ねΣ」
「分かってんねーユウキ」
「なんですって?」
言い合いを始めた二人と止めようとする咲乃を尻目に、連絡など来るはずもないけど携帯をちらちらと確認した。
楓がわざわざ俺に報告してくるはずないし…坂本さんは俺の携帯知らないし。
…うん。
絶対来ないな。
「ねえねえユウキくん、男の子なの? 女の子?」
「一応予定では女って聞いたけど」
「うわーそうなんだ! へえー…」
まあ……あれだけ女の子用の服を揃えておきながら、生まれてみたら男でしたなんつったときの楓を想像したらかなり笑えるから、それもいいんじゃないかと俺は思うが。
そうして無駄話をしている間に授業は始まり…いつも通り、適当に受けた。
「今日早いね」
終わってすぐに帰る準備をしていると、咲乃がそう声をかけてきた。
「そうか?」
「きっと赤ちゃんが気になるのよ」
「うるさいなΣ」

