「もうやだーっ! むーりーっ!」
「あっまおたん……」
そのとき、僅かに開いたままの扉の中から半泣きを通り越してもう完全に号泣状態の真裕の声が響いた。
「じゃっ、そゆことで!」
「あああっΣ みわくん!」
-バタンッ
「……行っちゃったよユウキくん」
「はあ…」
「まおちゃん泣いてたねえ…」
「はあ…」
「誰が泣かしてんだよ私の真裕」
「まあ強いて言うなら楓ですかね」
「なぬっ! 楓くんが!?」
つーか俺は学校行ってもいいよな?
なんでこんなとこで捕まってんだろう…。
このままだと永遠に逃げられそうもないため、半ば強引に「じゃあ俺学校あるんで」とその場を立ち去った。
「待ってくれえぇぇ!! ユウキくんやぁぁーいっ!!」
絶っっ対待たない。
…つか野木さん車出してくれるかな…。

