翌朝、いつものように学校へ行く準備をして、部屋を出ると。
「…………」
えー…。
なにやってんだ…? この人…。
「あの……」
「はっ! 僕の孫っ…!? …なんだ、ユウキくんか」
「え…まだなんですか?」
「そうなんだよう……もうね、もはや真裕のキレた声も物を投げつける音もあんまりしなくなってんの。ねえ生きてると思う? 僕の娘と孫、生きてるのかな?」
「当たり前でしょ。ドクターになにも言われてないんなら…」
-ガチャッ…
……え。
「あ、洋平さん…ちょっとご報告が」
…って言ってるそばからドクターが出てきてそう言った。
タイミングがタイミングなだけに、妙にドキッとしてしまう。
「ななななにっなにっ?」
「真裕さんですが、もし今日中に生まれなければ帝王切開を視野に入れることになりま…」
「まおぉぉぉぉ!? 死っ死っ…真裕がっ…」
「いや、死にません」
「え? 死なないの?」
……。
「なんだよかったー…」
いや、そもそも死ぬなんて一言も言ってないだろ。

