秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*



-あれから数時間…夜の10時。


様子からして、まだ生まれそうにはないっぽい。


時々ちらりと部屋の外を覗くものの、いつ帰ってきたのか真裕父がまたうろついているだけ。


いつもならそろそろ風呂にでも入るはずの俺も、どうしても気になって少し落ち着けずにいた。


「失礼します。ユウキ様」


そうしていると、坂本さんが食器を下げにやってきた。


「申し訳ありません。少々遅くなりました」


「あ、いえ……」


「真裕様でしたら大丈夫ですわ。女は強いのです。子供を産む力はちゃんと持っていますわ!」


「え゛」


相当物言いたげな顔でもしていたのか、突如そんなことを言われた。


気にしていたことを見抜かれたような気分になり、なんとなく気まずかった。


「それでは失礼いたします」


深々と頭を下げ、食器をトレーに乗せて坂本さんは出て行った。


「ありがとうございます」


あの人もよく働くよなぁ……。

あの真裕についてるってだけでも大変だろうに、今家のことやってんのほぼ一人でだろ?


「……大変だろうに…」


思わず一人でしみじみ呟いた。



その後、気にはなりながらも結局そのまま風呂に入り…深夜1時頃、なんの変化もないようだったので俺は眠った。