いないのか…?
いつもなら、帰ってくればすぐに駆けつけてくるのに…気配がない。
思わず眉をしかめながら、中まで入った。
「まお?」
声をかけても返事がない。
俺の思い過ごしで…琥珀達連れて庭にでも出てんのか?
そう思ってふと気づく。
そうだ…。
そういや、梨音も来なかった。
真裕より早く飛びついてくる梨音も来なかったな…。
やっぱりいないのかと思って、引き返そうとしたときだった。
「くうーん…」
「!」
後ろのほうから小さく紅葉の声がした。
「紅葉?」
「わんっ」
「どうしたお前…どこに隠れて…」
ソファの陰から出てきた紅葉のところまで行くと、そこには。
「真裕…!?」
琥珀と梨音だけじゃなく、うずくまるように倒れた真裕の姿があった。

