秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「はー……」


なにも起きずに、どちらも無事であることを祈るしかないな…。


「楓様?」


「え?」


「お疲れですか?」


「ああ、いや…ちょっと考え事を」


「あまり根を詰められては、真裕様に叱られてしまいますよ」


「はは…」


確かに最近のあいつ、どうも強いからな…。

……成長したんだなぁ…。


「……なんでこれから娘に感じるはずの成長を、その前に妻に感じなきゃなんねんだ」


ある意味で伸びしろありすぎだろあいつ。

まるでスポンジのごとく色んなもんをどんどん吸収してってんぞ。

普通そういうのは小学生くらいまでには終えるだろ。


……なんて、なんともしよーもないことを延々考え続ける俺は真裕バカなのか、はたまたただのバカなのか…。


そこは考えないことにした。


-ピリリリ…


「あ?」


真裕? …メール?


『かえく0tたなケテイ太鼓』


「…………は? 太鼓?」


つかなんだこの文章になってねえ日本語かどうかも怪しいこれは。


一瞬なにかふざけてんのかとも思ったが、少し違和感を感じた。


あいつは滅多にメールなんかしないし、まして俺はさっき家を出たばかりだ。

まだ別れて一時間と経ってない。


なんとなく……嫌な予感がした。