秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


『はい。御用でしょうか?』


「お昼ご飯はなーあに?」


『はΣ? ま、真裕様?』


とても素っ頓狂な声だ。

実に、坂本さんらしくない。


「フレンチがいいなぁ」


『あ、は、はい。承知いたしてございます。…確かユウキ様のお部屋の番号だったような…』


ぼそっと呟く声が聞こえて、「そうよ」と伝えてみるとまたもや素っ頓狂な声で驚く坂本さん。


今日はどうしたのかしら。

なんか面白いわ。


『ではユウキ様のお部屋に?』


「そうよ。三人分ちゃんとね」


「待て待て待て! それはなにか? ここで飯食うつもりか?」


『かしこまりました。少々お時間頂きます。それでは』


「はーいお願い❤」


よし。これでオッケー。


受話器を置いて小さくガッツポーズ。


「…じゃねえよΣ! 帰れよΣ!」


「やーねここがうちなんだからこれ以上帰りようがないでしょ」


「部屋に戻れっつってんだΣ」


んー……。


「なんで?」


「……」