秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「おい……誰だよこいつに余計なこと覚えさせたの」

「花梨(と愉快な仲間達)だろ?」

「いやあんただろ。結果あんただろ」

「あのな、考えてもみろ。俺は一年以上ほぼずっと一緒に暮らしてる状態だったのに、その間手出さずにいてやったんだ。十分だろうが」

「いや確かにそれは十分だけど。要するにヘタレなんじゃないの?」

「あ? テメもっぺん言ってみやがれ」

「何度でも言ってやるよヘタレ」

「ほー…? じゃあ二度と言えねえようにしてやろうか?」


「…仲良きことはー美しきかなー」


「別に仲良いわけじゃねえよ」

「別に美しくねえよ」


いやん。

息ぴったりー。


ほんと、なんだかんだ言って結局仲良しだよねこの二人。

でも二人とも意地っ張りだから絶対それを認めないんだよねぇー…。


「…ふふふふふ」


「気色わりぃな」


「真顔で言われると、いくら旦那でも結構傷付くって知ってた?」


「そりゃ知らなかった」


「あらそう。じゃ覚えとくといいわ」


「努力しよう」


さてと、そろそろお昼ご飯の時間だわ。

坂本さんに頼まなくっちゃ。


よっこらしょと立ち上がり、ユウキの部屋の電話を手にした。