秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「でも……あたしんこと、殺したいくらい恨んでるんだね…」


どうしてだろう。

突然うちを出て行って以来、連絡はおろか消息すら分からなかった。

そこまで恨まれることなんてないはずなのに…。


軽く俯いたあたしの頭に、あったかいかえくんの手が置かれた。


「……ま、あんま根詰めて考えんなよ」


「うん…」


そういえばそろそろ赤子を産まなきゃなんだわ。


他のことでもたもた考えあぐねてる場合ではなかった。

あたしにはこれからまもなく、人生最大のイベントが待っているのだった。


「……忙しいなあたし」


「お前はたぶん生まれてこのかた年中忙しい」


「……」


…んまーとりあえず父様に任せよう。

また何かあれば言ってくるだろうし…ユウキのことも。


「とりあえず腰が痛いんです」


「またか」


「しょうがないよねお腹が重いんだから」


「ほらおいで」


そう言って手招きをするかえくんのもとへ近寄った。


最近腰が痛くなることが多くて、そしたらかえくんがいつも撫でてくれるの。

別にマッサージとかそういうんじゃなくて、ほんとにただゆっくり背中からずっと撫でてるだけなのに、不思議と和らいでいく。


「…愛ね!?」


「はいはい」