「……ん?」
なんとも無邪気な顔をして首を傾げる真裕。
まだ分かってねぇな…。
「…あのな、言っておくが俺は、ユウキに兄貴がいることもそいつがあの犯人だってことも初耳だぞ」
「…………えええええ!?」
「いやそんなに驚くとこじゃねえよΣ」
「やだわびっくり!! どうりでかえくんなにもいわないと思った!」
「そりゃこっちの台詞だバカ」
「またバカ…!?」
大体そんな話いつ誰に聞いたんだよ…。
…いや、まあそりゃ洋平さんに決まってんだろうけど…。
思わず額に手を当てて考え込んだ。
頭が痛くなる話だ。
まさかこんなことであいつが関わってくるとは思いもしなかった…し、大体その兄貴と接点があったのか?
「昔…数ヶ月だけうちで預かってた男の子がいたの。日系人だったわ。その子お母様に捨てられた、なんて言ってたそうだったのだけど、そのとき別々に捨てられた弟がユウキですってよ」
「は……」
生き別れた兄…?
いやいや。
なんだよその昼ドラ的展開は…。
現実にそうそうあっていい話じゃねえぞ。
「まー後は知らない。今度父様が来たときに聞かなくちゃ」
けろりとそう言い、ここ最近ハマっているみかんを食べ始めた。

