「まおとしてはね、もしかしたらあの七美って女の人が本当のお母さんなんじゃないかと思うのよ」
「ああそう…」
「それともひょっとして華…?」
「……」
…本気だ。
この顔は本当に本気だ。
心の底からこの母娘関係が気になってる。
頬に手を当てて考え込む真裕を見てそう感じ、同時に考えることを諦めた。
俺とて気にならないわけではない。
これまでただの嫌がらせに留まらず、真裕の命ばかりか子供まで危険な目に遭った。
そういえば俺自身死にかけて散々心配をかけたわけだし…。
そう思うと、気にならないわけではない。
でも当の真裕がこの様子では、俺がどんなに考えたってどうせ無駄だ。
こいつがなにか言い出すまで待つしかない。
まあ…こいつ相手に待つことには慣れてるからな…。
なんとなく真裕の頭を撫でながら、そう結論付けた。
「ねー聞いてる? かえくん」
「なにを?」
「そこから∑!? つまり聞いてなかったのね!?」
「どうでもいいからに決まってんだろ」

