少し目を細めながら、そう言って。 父様は、こう続けた。 「…それらをつけた元凶である黒幕が、分かった」 …なんでだろう。 あたしはこのとき、ひとつも驚かなかった。 目を見開くこともなく…声を上げることもなく。 ドキリと、鼓動が高鳴るわけでもなくて…。 ただ、ただわずかに目を伏せて。 「…そう」 …と、呟いただけだった。 そしてこのとき、あたしの脳裏には。 一人の人物が… 浮かんでいたんだ――…。