「おとおさんになるから!?」


「話変わってるΣ!!」


そっかぁー…。

おとおさんにもならなきゃいけないもんねぇ…。


「…ほんと大変ね、あの人ったら」


「……。あ、先生そろそろ行かなきゃ。真裕ちゃん体大事にね。なにかあったらすぐ連絡するんだよ?」


「はぁい」


「じゃあね~。おっ、琥珀くん達もまたな」


そう言って琥珀の頭を軽く撫でると、みわ先生はあたしに手を振って帰って行った。

途端部屋に流れるのは沈黙。

あたしは沈黙が大の苦手だ。


「琥珀琥珀、今何時かな?」


「わっふ」


「紅葉、かえくんまだなのかなぁ」


「くう?」


「梨音たんひま? ひま? 遊んだげよっか?」


「きゅっ」


「きゃははきゅってなにきゅって~! 梨音ちゃん可愛い~っ!」


はー…。

……。

…。


「……はあぁ~…」


早く帰ってこないかなぁー…。


さすがに虚しくなってきて、ベッドにうつ伏せにな……れなかった。