秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


はっとした真裕と目が合った。


「か……かえくん~~っ! 琥珀が琥珀が…しくしくしく」


「分かってるからとりあえず立て。そして片付けるからベッドにでもいろ。あと琥珀看てろよ?」


「うん~…」


半泣きの真裕をベッドの上に上げ、散乱したものを拾っていった。


「親か。親なのか」


「まだいたのかよ」


「だって面白いからさ」


「面白がるんじゃねえよ」


部屋の出入り口付近でこちらを見て笑っているユウキ。

じろりと睨むと、肩をすくめて出て行った。


「琥珀たん大丈夫?」


「くう~…」


「ああーんっ! かえくん、琥珀が痛いって~…」


「じゃあ抱いててやれ」


「うん…」


まったく…。

こんなんで大丈夫なのか?

子供なんか、いくらでも怪我や病気はするだろ。

心配で仕方がねえよこの野郎…。


ハア…とため息をこぼしながら、ひたすらに部屋を片付けた。

坂本さんに「わたくしがやりますのに!」と焦られながら…。


…とまあこのように、毎日なにかしらありながら…俺の一日は、真裕の世話で終わるのだった。