はっとした真裕と目が合った。
「か……かえくん~~っ! 琥珀が琥珀が…しくしくしく」
「分かってるからとりあえず立て。そして片付けるからベッドにでもいろ。あと琥珀看てろよ?」
「うん~…」
半泣きの真裕をベッドの上に上げ、散乱したものを拾っていった。
「親か。親なのか」
「まだいたのかよ」
「だって面白いからさ」
「面白がるんじゃねえよ」
部屋の出入り口付近でこちらを見て笑っているユウキ。
じろりと睨むと、肩をすくめて出て行った。
「琥珀たん大丈夫?」
「くう~…」
「ああーんっ! かえくん、琥珀が痛いって~…」
「じゃあ抱いててやれ」
「うん…」
まったく…。
こんなんで大丈夫なのか?
子供なんか、いくらでも怪我や病気はするだろ。
心配で仕方がねえよこの野郎…。
ハア…とため息をこぼしながら、ひたすらに部屋を片付けた。
坂本さんに「わたくしがやりますのに!」と焦られながら…。
…とまあこのように、毎日なにかしらありながら…俺の一日は、真裕の世話で終わるのだった。

