秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「なにやってんだお前…」


筆記用具以外にも、色々なものをずっと投げ続けていたんだろう。

部屋には様々なものが散乱している。


「お気を付け下さいまし! 真裕様は我々が眼中にありませんゆえ…も、物が当たります…」


「…当てられたんですね」


「いいいいえそのようなっ…!」


「まったく…。おい、まお?」


片隅にうずくまる真裕のもとに歩み寄った。


「こら」


「えーえー、そうですね。まおが足捻ればよかったのにね。むしろ頭打って死んでまえーってか? ケッ。そんな死に方してたまるかっ」


「……」


意味が分からん。

コイツ一体なんなんだ。


「まお? 聞いてんのかーおい」


「あぁら嫌だわあの人の声が聞こえる。幻聴かしらそうかしら。そうよねそうよね、だってあの人今頃まおに愛想つかしてるもの。……えええ!? 愛想つかしてんの!? マジで最悪! なんで!? なんで!?」


「……」


バカだ。バカなんだ。

どうしようもねえバカなんだなコイツ。


思わずため息をつきそうになりながら、ぽんっと真裕の頭に手を置いた。


「くぉら戻ってこい」


「ん……。あれ、かえくん…」