秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「おっじゃあなー!」


「明日ねえ」


「…来るかしら」


「失礼Σ! 結美ちゃん謝って!」


…こいつら…。

俺はまともに会話を成立させたこともないのに、よく怯まず付き纏っていられるな…。

つい、他人事のようにそう思ってしまった。


「お帰りなさいませ。旦那様、ユウキ様」


「…旦那様…。ククッ…」


「てめえコラ殴るぞ」


車に着くと、野木さんが深く腰を折って言った。

確かにその単語は俺も慣れん。

だがお前に笑われる筋合いはねえ。

…と、何度言ったことだろうか。


「真裕は?」


「お嬢さ…あっえーと…その…奥様は、お部屋で泣き伏していらっしゃいます」


「てことは琥珀は…」


「はい。捻挫をしていたそうです」


めんどくさそうだな…。

ただの落ち込みならまだしも、あいつの落ち込み方はわけがわからなそうだ。


というか…。


「奥様……ぷっ」


「おい。先に笑うな」


俺以上に違和感ありすぎだろ、あいつが「お嬢様」以外で呼ばれるなんて。