秘密のMelo♪y⑦*完結編㊤*


「本来学生なんだから仕方ないだろ」

「本来の学生と違って仕事もあるんだよバカ野郎」

「そりゃ藤峰家の51代目なんだから、本来の学生なわけないだろ」

「今お前本来学生だっつったろ」

「そりゃ本来ならって意味で…」


「……本来本来本来。…なぁに朝っぱらから二人して。仲がいいのね❤」


「おっ…とぉΣ」


「お前…どこからわいてくんだよ…」


俺とユウキの間にひょっこり出てきた真裕。

こいつの父親譲りの神出鬼没さには慣れたとはいえ、驚くものは驚く。


「いってらっしゃい❤」


「ああ…うん…」


笑顔で手を振る真裕を背に、俺達は家を出た。


「朝からもう疲れた顔してんじゃん」


「あいつ今日は元気な日なんだよ。六時には叩き起こされた」


「…なんのために」


「こっちが聞きたい」


体調がいいに越したことはない。

ないが……できれば俺を巻き込んでほしくはない。

ないが……あいつは俺の寝ている姿に不安を感じる。

トラウマを克服するまでは仕方ないか…。


「あんたもなかなか我慢強いなぁ…」


「並みの辛抱強さじゃ真裕とはまともに付き合えん」


「辛抱強さだけじゃ絶対ダメだ」


「……そう考えると自分がなかなか器のでかい人間に思えてくるな」


「自信持っていいと思うぜ」