おおうっ。
ピキッて…! ピキッてなんか筋が…!
「ご、ごめんなさい…?」
「本気で言いやがったら承知しねぇぞこら」
「だってね…?」
「あ?」
「だって……」
「…?」
…そう。だって。
「暇なんだも…!」
「結局それか!Σ」
ゆったりした時間は好きよ。
あったかい中木陰でのんびりして…可愛い愛犬達が遊んでるのをのほほんと見て。
時々生まれてくる子を想像してお腹を撫でるの。
そしたら答えるように動いてくれるのよ。
そんな時間は好き。
隣には愛する人がいてさ、ちらっと見たらそれはもう美形なの。
幸せだと思う。
「けど! ゆったりした時間も過ぎればただの退屈! 暇! ここんとこ毎日のようにこんな日々だわ」
「いいことじゃねぇか平和で」
「そうね平和はいいわ。平凡も素敵なことよ。でも人間ってよくばりじゃない? 平凡なら平凡で、非凡を求めるものだわよ」
「わがままだな」
「そうよ。人間はわがままな生き物なのよ」
「お前がだよ」
「あたしか!」
知らなかった!

