「だいたいなあ」
「わかったわかった。はい。これあげるから」
「いるかΣ」
飴…。
「えー…じゃあかえくんあげる」
「いらん」
「じゃあ……まおが食べる!」
「そうしろ」
「そうする!」
なんなんだ結局。
思わず笑いそうになるのを必死にこらえた。
…つもりだったが、少しだけ笑ったかもしれない。
真裕が妙に嬉しそうな顔をしてこっちを見ていた。
「じゃああたしあっちの部屋に行ってるからね」
「ん? ああ」
「おいで琥珀」
買ったものと琥珀を持って、真裕は子供部屋にすると言われたもはや物置き部屋に行った。
「……」
「……」
「……あいつやっぱあんたの女だな」
「…それはお前、今どういう意味で言った」

