思わず笑いそうになりながら言うと、これでもかというほど目を輝かせる。
まるでエサをもらった子犬だ。
「ただ少し呆れただけで」
「キャーさすがかえくん❤愛してるっ」
「…聞けよ。人の話を最後まで」
まあ…確かに、意外と大きくなっている。
毎日見ているとそこまで大きな変化は感じないものの、確実に。
「六ヶ月ちょいってこんなもん?」
「俺に聞くな」
堂々と言えたことじゃないが、俺はそんなもんまったく知らん。
本は読まされたものの、そんなのですべて分かるくらいなら誰もなにも苦労しないってもんだ。
「いや、でも…普通もう少し大きいような…気がしないでもない」
「あたしって…! 普通じゃないの…!?」
「いやそこは改めて衝撃受けなくてもいいとこだろ」
「Σ その一言に衝撃受けたわΣ」
いや、世界中の誰が見ても、百人中百人が普通じゃないことが当たり前だって言うと思うが。
「ふっ…そんなのと結婚したあなたもあなただわ。ふっ」
「なんで勝った気なんだよ」
何度でも言うぞ?
つか一生言い続けるぞ?
俺が選んだわけじゃねえ。
「またまたぁ❤照れちゃってっ。てへ」
「……」
…最近、別の意味で勝てなくなってきたような気がする。

