「もう行くぞ…」
さすがのかえくんも、なんかもう突っ込む気も失せたらしい。
若干呆れ気味にそう言って、部屋の出口へと向かった。
「やだわー待ってよかえくーん」
出来るだけ走らないように…だけど急いで、後を追った。
「ごゆっくり…」
ユウキのそんな声が後ろに聞こえた気がした。
「…ね、見たい? かえくんのセクスィショット」
「全然」
「見たい?」
「別に」
「……見たい?」
「……」
「……見たい……?」
「……見たい」
「❤❤❤!!!」
「…ハア…」
あのねこれね!
結婚したばっかりのときなんだけどね! かえくん寝ちゃったけどあたし寝られなくって!
そしたらあら不思議、手の中にカメラが!
そうっとぱちりと撮ったのよ❤
「……」
色気…❤
“このとき”特有のこの色気…❤

