「あ、そろそろ行かなきゃ」 桃瀬あげはは腕時計を確認し、コートを手に取った。 「昼から仕事って言ってたね。休日なのに大変だ……」 「急な打ち合わせが入ったみたいでね……今度またゆっくり食事しようね」 あげはは清水美希にそう告げ、席を立ちレジで勘定を済ませると、街の喧騒の中へと入っていった。