聖夜の奇跡







「……お…………なお!」







和輝は自分の声で目を覚ました。



寝ぼけ眼で一生懸命公園内を見渡す。



冷たい風が頬をかすめ、涙の跡があることに気付いた。



辺りは日が落ちて、すっかり暗くなっていた。




「直緒……」





和輝は肩を落とし、公園を後にした。