「こんにちは」 気配を感じず、突然隣から声をかけられた。 和輝が驚いてそちらを向くと、自分の座っているベンチのすぐ隣に紳士的なおじいさんが立っていたのだ。 「あ……こん、に、ちは…………」 (びっくりした。いつの間に隣に来てたんだ?) 「ここいいですかな?」 おじいさんはベンチを指差すと、笑顔で和輝に尋ねた。 「あ、どうぞ!」 和輝は急いでベンチの端に詰めた。