和輝は高校一年の春、中学の頃から憧れていた先輩、大石直緒(おおいし なお)と同じ高校に入ることができ、有頂天になっていた。



桜が舞う中、和輝はほとんど勢いで「好きです」と伝えたのだ。



すると、喜ばしいことに、直緒からの返事は「イエス」であった。



二人は和輝の高校入学と同時に付き合い始めた。



喧嘩もするが、皆が羨むくらい仲のいいカップルだった。



しかし、あることをきっかけに二人の関係に終止符が打たれた。



それは恋人同士が一番盛り上がっている時期、付き合い出して最初のクリスマスの日であった。