「その彼と連絡とかは……?」 柏木はドキドキを隠しながら香澄の話を聞いていた。 「取ってませんよ。電話番号も変わっちゃってるだろうし」 香澄はコーヒーを一口すすると、バッグの中から携帯電話を出した。 携帯電話を開くと、始めから入っていた可愛いげ無い待ち受け画像が映し出される。 奥さんとオーナーは静かにその場を離れ、裏にある休憩室へと入り香澄と柏木を二人きりにした。