「あのおじいさん三田(みた)さんって名前だったんだ……そういえば、これ、願いを叶えられるクリスタルツリーって言ってたよね…………」



美希はそんなの現実離れしていると思いつつも信じてみたくなった。



「ダメもとだよね」



そう呟くと、クリスタルツリーを握りしめ、拓人の病室へと走った。