「どこに行くの?」

と、美紀は、そんな、辰巳は、美紀にこう返した。

「俺の、家だよ!今日は、誰もいないし!」

「あれ?お母さんとお父さんは?」

「実は、うちの母さん1年前に病気で死んだ。」

「なら、お父さんは?」

「今日は、夜の9時まで帰ってこない。」

「だから、いいでしょ。」

と言う会話が、続き、やっと家に着いた。

「ここが、俺の家。」

辰巳が家の鍵を開け、そしてドアノブにそーと手をかけた。

「ガチャ」

「お邪魔します。」

「俺の部屋は、2階なんだ。」

「えっ!辰巳ってお姉さんいたの?」

「もう20歳だけどね!」