「まぁ、みんなバレて『もう誰にもしません』って言われちゃったけどねぇ。だから佐藤さん超ラッキーなの!」 「へぇー。」 大して興味など、ない。 「そんでもって、ただ間宮先生に保健室まで連れてってもらっただけで、私にまでこんなに視線が集まるのね」 本当に、何なんだ、あの人。 生徒に好かれすぎでしょ、私を除いて。 なんて、嫌味で言った。 「“だけ”って、えーっ!? だって、お姫様抱っこだよっ!?そりゃ、みんな羨ましいでしょーっ!」