そして、こんな気持ち、嘘だ、と自分に言い聞かせて。
自分を戒めるように、またピアスに触れる。


片方だけ。
左耳だけのピアス。
片割れが今、どうなったかなんて知らない。


そして、何も考えたくなくなって、沈むように眠った。


そんな一日を、三回繰り返して、ようやく平熱まで落ち着いた。


本日は晴天なり。


ガラガラと音をたて、遅刻ギリギリの教室に足を踏み入れると、久しぶりの私の登校にクラスの視線が集まった。

何なんだと、私の頭に疑問符が浮ぶ。