それからの俺は、無我夢中だった。



どうしたらいいか分からず、とりあえず気を失った佐藤を抱き抱えて保健室へ。

周りの生徒の声なんて、聞こえてもいなかった。



海里さんは保健室にいなくて、佐藤を横にした後、次は職員室へ。

『まずあなたが落ち着きなさい!そして、タオルでもおでこにのせてあげて待ってなさい!』

あまりの俺の慌てように大笑いされた。



その後、海里さんに任せて授業に戻ったが落ち着かなくて。

準備室では、ずっとタバコを握って離さなかった。