フッと先生は笑った。 バレたか、といたずらっ子のように。 「まだ、たまにな。 切羽詰まると吸いたくなる。 よく気付いたな」 先生の揚げ足を取るためです、なんて口が滑っても言えない。 「今日も吸いたくなるようなことがあったんですか」 今日、さっき背負われた時にも感じたのだから、何かあったのかも知れない。 決して、気になっているワケではない。 聞いてみるだけ。 キュッと音を立てて、車が止まった。 見上げていた私と、呆れたように微笑む先生の視線が絡んだ。 「お前が、心配させるから」