「帰れないだろう? 早くしろ」
「…うぅ…っ」
屈辱っ…!
これは私の一生の屈辱だ!
えぇーいっ!
こうなりゃ、もはやヤケだ!
「まぁっ♪」
「おい、苦しい…。」
「先生に振り落とされたらいやなので。」
私は先生の首を後ろから、これでもかと言うように腕を回した。
「病人を振り落とすほど、俺は残酷な人間じゃない。腕を緩めてくれ。」
「どうでしょうか?」
「ふふふ♪ 気をつけて帰ってね~!」
永瀬先生の笑顔に見送られながら、先生は私を背負って保健室を出た。
私のバックも先生が持っているようだ。
メニュー