斬新すぎる自己紹介は、今でも俺の印象に鮮明に残っている。 回想を終え、口の中のアメも舐め終えた俺は、仕方ないから職員室に戻るとしよう。 これ以上、佐藤のことを考えないために。 あれから、俺の佐藤をからかうような毎日が始まった。 授業中に、佐藤の眠りを邪魔している。 本来、授業中に居眠りをすることはあってはならないのだから、と自分を正当化して、佐藤との会話を交わすことが楽しい。 なんて、俺は、教師失格らしい。