笑顔は再び、冷たい無表情へと変わり。 「つまり、数学は私には必要ありません。よって、この授業の時間は私にとって貴重な睡眠時間でしかありません。 ついでに言うと、あなたのような胡散臭い教師が一番いけ好きません。 以後、お見知りおき下さらなくて結構ですので!」 一気にまくし立てるように言い切った彼女は、静かに席に着くと、今度は机に突っ伏した。 どうやら、このあとも授業に参加する気はないらしい。