佐藤、美桜…。 「三年B組だ。 確か、間宮先生の受持ちでしたね」 「そうですね、次の時間、初授業なんです」 「それは大変だ。 若いからとナメられないように、初めが肝心ですからな」 男性教諭に、愛想良く笑い返せば。 「きっと大丈夫ですよ、間宮先生なら! なんてたって、既に他の生徒に大人気なんですから!」 もうおばあちゃんの家庭科の教諭には、そんなことを言われ。 俺は、また愛想良く笑い返した。