その胸くその悪さを抑えながら、完璧に長期休暇明けのテストを終えた。 自分でもよくやった、なんて自嘲ぎみに心の中でほめてながら、帰ろうと廊下を歩いていた。 「あ、美桜ちゃん」 振り向かなくたって、誰か分かる。 この学校で、わたしをそんな風に呼ぶのは、一人だけだ。 「なんでしょう、…永瀬先生」 わたしは、振り返りざまに、少し息を吸って、小さなため息を吐いた。 「どうしたの、その顔」 「元からひどい顔ですけど」 そりゃ、永瀬先生と比べたらひどいに決まっている、なんて怒りよりも笑いが溢れた。